ウルトラヴァイオレット

ウルトラヴァイオレット デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
ある意味とてもすごい作品。

28分我慢した。格闘シーンは特撮の戦隊物かカンフー映画のようだった。主人公がなりすました「機密特使」とやらは名前と設定だけがすごいと見えて、自分のふりをした主人公を追うこともしなかった。

また、初めから一杯食わされるシナリオになっているせいか、味方のボスらしき人物もチンピラ風の演出でしかなく、くだらない存在に思えた。いくらセリフで精鋭と説明したところで、チンピラ組織といった程度のシーンしか見せないのであれば、その一員である主人公も同類でしかない。よって、幼い少年を守って主人公が組織に背いたところで魅力を感じることはなかった。

仲間を裏切って逃亡した主人公が東洋人の組織に囲まれたところで停止ボタンを押した。このあとになにが起こるのかは、カンフー映画ではおなじみのシーンだ。過去に何度も見せられたアクションを、いまさら見る気にはならなかった。

結局、見かけに凝っただけの役者が登場して、戦隊物かカンフー映画のようなアクションを演じただけだった。ストーリーと呼べるほどのものは存在しなかった。

もっとも、28分しか見ていないのにいくらでも罵りたくなる本作は、ある意味とてもすごい作品なのかもしれない。