スーパーナチュラル
どこかで見たような化け物に、どこかで見たようなシーンばかりだった。ストーリーもさっぱり盛り上がらない。
なにより、出たとこ勝負で身分を詐称してばかりいる主人公兄弟にはイライラさせられた。調べればすぐにバレるような底の浅い嘘のオンパレードで、見破られたシーンはバカらしく、見逃されたシーンはくだらなく思えた。
せっかくのオカルト物なので我慢を重ねたが、第七話の途中で見るのをやめた。あちらの風習なんぞは知らないが、寮の部屋のドアを閉めずに、廊下から丸見えの状態で安眠できるとはとても思えない。
閉まっていたドアを開けて部屋に入ったのに、わざわざドアを開け放したまま眠るのはなぜだろうと思えば、ドアの陰に化け物が隠れているのが理由だった。つまり、きちんとドアを閉めると、化け物の隠れ場所がなくなってしまうわけだ。
実際にはほかに隠れ場所はあったし、なければ作って撮影すればいいだけの話。監督がなにを考えていたのか知る由もないが、他人が通る廊下に面したドアを開けたまま眠るシーンがどうにも我慢できなかったため、見るのをやめた。