イースタン・プロミス
冒頭からつまらなかった。無駄な演出のせいで殺しが始まることはわかっていたので、大事なファーストシーンなのに引き込まれることはなかった。また、主人公は登場するなり仲間に追い払われていなくなったため、ただの脇役に見えた。
見張りも立てずに白昼堂々と死体を遺棄するなど、なんともお粗末なストーリーだった。この死体は見つかるなと思ったら、そのとおりになってしらけた。警察に死体を発見させるにしても、少しは知恵をしぼってストーリーを考えてほしいもの。
死体が見つかったため、遺棄に太鼓判を押した主人公がただのまぬけになってしまった。しかも警察は、死体の入れ墨からあっさりと被害者の目星をつけたので、主人公が死体から指を切り落とした冷酷なシーンが意味をなくした。
見せ場もなく影の薄いまぬけな主人公と、初めからまぬけ役の仲間を見ても、おもしろくもなんともないので停止ボタンを押した。
マフィアのボスらしき料理店オーナーには魅力があったし、知らずに接近するヒロインも悪くはなかった。秘密の書かれた日記が徐々に翻訳されてゆくというのもよかった。老いた男と、若い女。マフィアのボスと、一般市民。そんなふたりの交流をメインに描いてくれたなら、もっと楽しめただろうに。
もっとも、途中で見るのをやめたから知らないだけで、そういう作品だったのかもしれないが。