合衆国壊滅 / M10.5
自転車のシーンで始まった。日常のひとコマですぐに終わると思っていたら、アクロバティックな乗り方をしつこく見せられた。たぶん、これが主人公なのだろうが、自然災害とは無縁のシーンにこだわっているので、早くも見る気が失せた。
地震は起きたが、撮影するカメラが揺れるだけで、自転車乗りは揺れなかった。消防用らしき給水栓が吹き飛んだり、ショーウインドーが砕け散ったり、立派なタワーが倒壊したりと、それなりに演出はあったものの、自転車乗りは自転車を漕ぎ続けた。
観客を引き込もうと見せ場を用意したのだろうが、大地震でも倒れないすごい奴のせいでしらけた。リアリティは感じられず、むしろ、監督は地面が揺れるということを理解していないように思えた。
これ以上見続けても時間の無駄と判断し、5分で停止ボタンを押した。