リプレイ

リプレイ [DVD]いやぁ、おもしろかった。

このおもしろさは「アイデンティティー」に通じるものがあるなと思ったら、なんと脚本が同じ人でした。

記憶喪失の男が記憶を取り戻す過程で、「過去」と「未来」の両方を「現在」として体験する。本当の「現在」はいったいどちらなのか、と思って固唾を呑んで見守っていると、ストーリーは実に意外な展開を見せる。

「あちら」と「そちら」のどちらが「こちら」か。これをテーマに話を作らせたら、マイケル・クーニーは当代随一の書き手であるにちがいない。映画を見るときは役者と監督にのみ注目してきたが、マイケル・クーニーは初めて注目に値する脚本家となった。