コントロール

実にお粗末。

死刑の執行を偽装して囚人を連れ出し、人体実験を施す。当然、国家機関の絡んだ計画かと思えば、最後の最後になって、民間の製薬会社が勝手にやっていたとわかる。政府の目を欺くほどの組織が、緊張感のかけらもないザル警備で何度もピンチを招いて、最後にはあっけなく警察に逮捕されてしまうというストーリー。

おまけに、連れ出した囚人が言うことを聞かなければ平気で薬殺しようとする博士は、なぜだか「いい人」との設定になっており、人体実験で死者が出ているにもかかわらず一切の罪を問われなかったようで、ラストシーンでは平和に暮らしている。

レイ・リオッタとウィレム・デフォーが出ているから期待してみれば、実にお粗末な作品だった。