戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549 標準装備版 (初回限定生産) [DVD]劣化版テレビドラマ。

原作が異なるので「戦国自衛隊」と比べるべきではないのかもしれないが、やはり比べずにはいられない。「戦国自衛隊」では滅びの美学というものをたっぷりと楽しませてもらったが、本作にはそれがなくて残念だ。

また、なにやらテレビ番組のようにも感じられた。映画がヒットするとテレビで劣化版のドラマが制作されることはよくあるが、本作はまさにそんな感じだ。「戦国自衛隊」を下敷きにしたテレビドラマが「戦国自衛隊1549」であると思えば、不満も少しは和らぐ。

しかしまあ、観点は目新しくておもしろかった。まさか戦国時代の映像に石油精製プラントが出てくるとは。城と並び立つプラントはなかなか壮観で、ミスマッチの味わいがあった。そして、そこでも思ったことは、ここに至るまでの物語をこそ見たい、ということ。

ところで、異彩を放っていた役者が三人いるのだが、うちひとりは名前を知らない。鹿賀丈史伊武雅刀がいいのは当然として、三人目の役者の名は、北村一輝。今後の活躍が楽しみだ。