ザ・センチネル 陰謀の星条旗

ザ・センチネル 陰謀の星条旗 [DVD]
ストーリーへの不満は強いが満足できる。

マイケル・ダグラスキーファー・サザーランドが対決するのだと思っていれば、意外に早く共闘してしまう。そうなると敵役は、暗殺者と裏切り者が一手に担うことになるのだが、配役がいまいちのため盛り上がりに欠ける。

特に暗殺者側はほとんど描かれないので、いきなりミサイル攻撃をしたり、当たり前のように警官隊に紛れ込んでいたりと、苦労せず犯行に及ぶように見えて不満を覚える。おまけにマイケル・ダグラスが罠に落ちたのは女性問題が原因で、キーファー・サザーランドと仲違いしたのも女性問題が原因と、ほかにトラブルの要素を思いつかないかのよう。

裏切り者もなぜ裏切ったのかよくわからず、すっきりしない。ただし、撃たれて自分の家族を心配する声をマイケル・ダグラスにかけるのだが、このときに主人公であるマイケル・ダグラスが裏切り者の手を非情にも足で払いのけるシーンは、余裕のなさが感じ取れてなかなかよかった。

ストーリーへの不満は強いが、マイケル・ダグラスキーファー・サザーランドの活躍に満足できる作品ではある。