デジャヴ

パラドックスは気にならなかった。

タイムトラベル物はどうしてもパラドックスが気になるのだが、本作はまったく気にならなかった。もっとも、レーザーポインターの光がなぜ過去の世界に通り抜けたのかなど、理解できない点も多い。いろいろと詰め込んでおきながら、あえて説明しないことで観客の想像力を刺激するという手法なのだろうか。

そうであるなら、主人公がテロの被害者やヒロインは救っても、相棒は救わなかった理由にも合点がゆく。観客が脳内で新しいストーリーを紡ぎ出して、相棒を救ってほしいということなのだろうから。

ところで、タイムトラベル物だと知らずに見たせいか、タイトルにあるような既視感はまったく感じなかった。