デス・ペナルティー

顔でかすぎ。

やたらと顔がどアップになるので、見ていて疲れる。画面一面が顔になって気持ち悪いほど。ビスタからスタンダードへ、スクリーンサイズを変更する費用をケチったのだろうか。それとも元からそうなのだろうか。役者がきれいなら顔面どアップも楽しいかもしれないが、きれいどころはひとりもいない。もちろん、魅力もない。

肝心のストーリーはB級としてはそこそこの出来。最初の事件の犯人が、実は無罪となった被告その人だったというのはOK。2番目の事件の犯人が、捕まらないどころか姿も見せないのは本筋に無関係の別件だからというのはNG。そしてメインとなる3番目以降の連続殺人犯については、終盤になってようやく姿を見せるうえにたいしたエピソードもなく活躍もしないのは、もうダメダメ。

ただの脇役をクライマックスで突然、犯人にすれば、確かに観客の予想を裏切ることはできる。しかし、同時に期待をも裏切ることになる。