サイコパス

なにも期待できない。

オープニングが近世を舞台にしており、いきなり肩透かしを食らった感じだ。またしても詐欺邦題にしてやられたかと、早合点して停止ボタンを押したくなったほど。

すぐに舞台を現代に移すのだが、待つ暇もなくまぬけ役のご登場。医師が患者の色仕掛けにコロリと参って、病室で破廉恥行為に及ぶ。で、危険人物である患者にあっさりと殺される。こんなシーン、わざわざ見せてくれなくても、まぬけ役が登場したときにすでに展開は読めていたわけだが。

殺された医師の不在に気づいた職員が、捜してくれと警備員に依頼する。その警備員もあっさりと殺されて、当の職員も殺される。都合、三人がいなくなるわけだが、そろってよほど不要な人材だったと見えて、行方不明者の続出にも病院内は平穏そのもの。医師が殺されたのは日中なのだが、すっかり暗くなってから殺人犯である患者は堂々と病院をあとにする。

要注意の患者が姿を消し、勤務中の職員が三人もいなくなったのに騒ぎにもならないようなストーリーに、この先期待できるはずもなく、停止ボタンを押した。