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決着のつきかたが奥深い。

クライマックスの決闘シーンが見事。殺陣ではなく、決着のつきかたが奥深くて考えさせられる。

愛を失った男が、恋敵に小刀を投げたふりをして、実は投げなかったその心中はいかばかりか。幾通りもの気持ちが察せられて、実に見応えのあるシーンとなっている。

もっとも、決着のついた後がよろしくない。よろよろと逃げるようにみすぼらしく立ち去ったのでは小物に見えてしまう。となれば、せっかくの決着シーンも、卑しい思いでいたのかと勘ぐりたくなる。悲劇で締めくくる作品なのだから、男を生かしておく必要はなかった。